「人にタスクをお願いする」エンジニアリーダーにチャレンジした時の気づきと学び
ありがたいことに、2023年7月あたりからリーダーポジションで仕事をすることが増えてきました。
具体的には以下のようなことをやっています。
- 朝会での相談対応
- 別チームとの調整とか
- タスクの順番等の整理
- 基本ルールは「各メンバーが自分で取る」なのですが、タスク間で依存関係がある場合はよしなに交通整理したりします
- PullRequestのレビュー
- PjMへの進捗報告、スケジュール感のすりあわせ
こういった仕事について、良い感じに成長痛を感じているので、初期の気づき/学びを書いておきます。
もっとこうすると良いよなど、指摘があれば教えてください!
[st-myblock id=”447″]
マインド面
「質を上げるとスピードも上がる」の意識、常に必要
「今はスピード重視の時期だから、設計微妙だけど一旦リリースしちゃって、後で直そう…」は結局幸せにならない。
内部品質とリリーススピードはトレードオフの関係ではない。
t_wadaさんのスライドでは、「内部品質への投資の損益分岐点は意外と早く(1ヶ月以内)やってくる」、つまり、「イケてないコードをマージすると1ヶ月後の自分達が苦しむことになるよ!」と書かれています。
自分でボールを持ちすぎない
意識しないと、以下のようなNGな進め方で仕事してしまいがちです。(もしかして初心者あるある…??と思っています)
全部自分の思い通りにコントロールしたくなる ↓ 自分でやるか、細かいところまで詳細をお願いしちゃう ↓ 自分のタスクが増える ↓ 自分がチームのボトルネックになる
解決策としては、
- 自分1人でできることはたいしたことないことを自覚する
- 人を信頼する + ある程度「まるっと」投げられる度胸を持つ
- ヤバくなったら自分でなんとかできるように準備はしておく
こんな感じかなと言うのが一旦の仮説です。
「まるっと投げられる度胸を持つ」が一番価値観ぶっこわさないといけないところで、時間と経験を要するところですね。
リーダー経験を細分化すると、
・自分がたいしたことないやつだと気づく
・「人に任せるとやばいんじゃないか」マインドブロックを外す※ここが一番大事
・任せる
・もし本当にやばいことになった時は自分主導でなんとかするの繰り返し
というのが一旦の仮説
— 山根正大 (@hiro_cashless) 2023年9月29日
2,3ヶ月先を意識したスケジュール管理
プロジェクトの全体感にも寄りますが、最低でも2,3ヶ月先のスケジュールに対して「今遅延しているのか、オンスケなのか」は気にするようにしていました。
もし遅延が見え始めてきた場合には改善案を話す場を設けて、見えてきたボトルネックを解消します。
また、山根の経験だと、ボトルネックは
- コミュニケーション体制
- 人が足りない
の二つに大きく2分されるような気がしています。
設計判断の引き出しは多い方が良い
自分の中で設計知識(特にアーキテクチャ・基本設計レベル)は、チーム運営の観点でも多い方が良いな〜と思います。
技術的課題が上がった時に、
- 要件を満たすための設計の案出し
- 関係者へのメリデメ説明
- 最終的な意思決定
という流れが一般的かと思いますが、設計の引き出しが多いと、上記の1~2がすごくスムーズになるので、最終的に3.意思決定へのリードタイムが短くなります。
山根は実務の中で1(案出し)に時間かかりすぎたり、一人称で進められなかったりした経験があるため、こういった「自分の設計引き出しの数、少なくね?」という課題感を持つようになりました。
改善のための一手として、こういった本↓を読んだりしつつ、「ベストプラクティスは何?」を探究する旅に出ております。。
「自分の技術を高める時間」が足りなくなりがち
前項と矛盾してしまうところです。
前項で「技術力が必要」なことを書いたのですが、一方で相談事に受け応えする時間が増えるので、「自分で技術検証したり、調べ物したりする」いわゆる自分の技術力を養う時間が減ります。
じゃあどうすればええねん、というと
- オフの時間でアンテナ貼って調べごとをしてみる
- 調べたら(このブログみたいに)アウトプットしてみる
ぐらいが今やれることかなと思ってます。
相談事がいろいろあると「ワイ、手を動かすべきではない…??」と思う時もあるものの、現場でコード書いて設計力とか養っておかないと、相談に乗る側でバリューを出しづらくなるので、難しいところです。
まとめ
リーダーとして仕事し始めた時の気づきについてまとめてみました。
まだまだ未熟者ですが、より信頼される、成果の出せるリーダーになれるように、経験積んでいきます!